モバイルSuicaがGoogle Payに対応 〜年会費無料、JRE POINTも貯まる〜
2018年5月24日モバイルSuicaがGooglePayに対応した。年会費無料で、JRE POINTを貯めることができ、スマートEXで新幹線にも乗れる。そんなGoogle PayのSuicaについて、ご紹介したい。
1.Googleマップとあわせて使える(2020年1月追記)
Google PayでSuicaを使うと、Googleマップで乗換検索したときに、Suicaの残額表示やチャージができるようになっている。電車に乗るときには、SuicaのようなICカードを使わない人の方が稀であるし、まさにこれから電車に乗ろうというタイミングでSuicaの残額が分かったり、必要ならチャージもできるという機能は、とてもいい機能だと感じる。
2.Google PayのSuicaは年会費無料
これまで、Suicaの利用に関しては、iPhoneとAndroidで大きな差があった。iPhoneユーザは、Walletか、SuicaアプリからSuicaを使うことができる。そして、iPhoneユーザは、どちらを選んでも年会費なしでSuicaを利用できる。しかし、AndroidユーザがSuicaを使う場合には、これまでモバイルSuicaアプリしか選択肢がなく、さらにAndroidでモバイルSuicaの機能をまともに使うためには年会費1,000円が必要だった。
Google PayのSuicaは年会費が無料なので、これからは、Google Payで気軽にSuicaにチャージしたり、電車に乗ったり、買い物をすることができるようになる。定期券などを購入するには、引続きモバイルSuicaアプリが必要なようだが、時々電車に乗ったり、駅ナカやコンビニで買い物をするには十分かもしれない。
3.Google PayのSuicaはどんなひとにいいのか
例えば、カードタイプのSuicaを使っていて、スマホでのSuica利用にも興味があるが、いきなり定期も移すのは不安だという人は、まずは、Google PayのSuicaを使ってみて、本格的に使ってみたくなったら、モバイルSuicaアプリを追加するという流れもあるのではないだろうか。
とにかくスマホ1台でSuicaが使えるのは、想像以上に便利な世界だ。コンビニでの支払いもスムーズだし、電車に乗る前に券売機でチャージする必要もない。Suicaは、名古屋や京都、大阪、福岡、札幌、仙台などの全国各都市の鉄道やバスでも使える。また、コンビニも大手チェーン全てで使えるので、WAONのようにセブンイレブンで使えないとかそういう問題もない。それぞれは小さな変化ではあるが、小銭での支払いや電車に乗る回数を考えたら、生活体験が大きく変わる。大都市圏においては、ほとんど現金を使わなくても生活できる。
Google PayのSuicaであれば、年会費は無料で、手元にカードタイプのSuicaを用意する必要もない。気軽にスマホでのSuica利用をはじめるには最適だ。
4.Google PayのSuicaはどうやってはじめるのか
Google PlayからGoogle Payをダウンロードしたら、以下の方法でSuicaの設定を行う。
既に手持ちのandroid端末でモバイルSuicaを使っている場合
5.Apple Payとの違い
Apple Pay(Wallet)との最大の違いは、VISAカードでもチャージできることだ。試した限りでは、JCB、VISA、MASTER、AMEXでチャージできた。クレジットカードの制限がないのは嬉しいポイントだと思う。
また、Apple PayではカードタイプのSuicaをかざして吸い取るような取り込み方があった。Google Payにはそれがない。しかし、Google Payアプリ内でSuicaを発行できるので、全く問題はない。今まで使っていたSuicaは使いきるか、JRの駅窓口で払い戻してもらえばいい。
6.対応機種
国内で発売されているおサイフケータイ対応のAndroidスマートフォンが対象になる。キャリアで発売されているような端末は、多くがおサイフケータイに対応しているから、ほとんどのAndroidユーザが対象端末を持っていることになる。MVNOなどで安価な端末を購入した場合にはおサイフケータイに対応していない場合があるので、ご自身で確認いただきたい。
7.新幹線にも乗れる
スマートEX
別途、登録すればスマートEXも利用可能なので、Google PayのSuicaでのぞみに乗ることもできる
タッチでGo!新幹線
あまり知られていないが、この4月から東北、上越、北陸新幹線の自由席にSuica電子マネーで乗れるようになっている。タッチでGo!新幹線という名称のサービスで、駅にあるピンク色のチャージ機に乗せれば、このサービスが利用可能になる。基本的には首都圏エリアしか使えないが、ないよりはマシなサービスだろう。
新幹線に乗るために、わざわざ窓口や券売機に並んでストレスをためる必要がなくなるのはいいことだ。
8.JRE POINTもたまる
別途、JRE POINTに登録すれば、Google PayのSuicaでJRE POINTをためることも可能だ。JRE POINTは、JR東日本のコンビニや駅ビル、自動販売機などで買い物をするたびにポイントがたまっていき、たまったJRE POINTはSuicaへのチャージやグリーン券に交換することも可能だ。なお、JRE POINTの受け取り操作には、モバイルSuicaアプリが必要になる。ただし、JRE POINTからチャージをしたり、グリーン券を受け取るだけなら、モバイルSuicaアプリの年会費はかからない。
モバイルSuicaの追加 JR東日本の共通ポイントサイト - JRE POINT
9.Google Playからの還元もある
2018年11月まではGoogle Playで使えるクレジットが還元される。つまり、Google Payに登録したSuicaで電車に乗ったり、買い物をしたりしていると、アプリや映画、音楽などの購入に使えるクレジットが還元されるのだ。還元は50円、100円くらいのこともあれば、5000円分くらい戻ってくることもある。いずれにしても、Google PayのSuica以外では還元されないので、SuicaやPASMOなどを使うひとであれば、Google PayでのSuicaを使わないともったいない。
Google PayのSuicaについて詳しくは
Google Pay(日本)– ポイントも支払いもこれ 1 つで
JR東日本:モバイルSuica>Android端末をご利用のお客さま>Google Pay